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投資法について |
株式投資をするにあたって、自分の投資スタンスを早く確立することが重要です。
取引をする上での、自分なりの「ルール、決め事」です。
代表的な投資スタンスとして、テクニカル投資とファンダメンタル投資があります。
おすすめは、「銘柄選定はファンダメンタルで、売買タイミングはテクニカルで」です。
つまり、ファンダメンタル(企業価値の分析)で株価の上昇余地のある銘柄を探し出して、テクニカルで売り時・買い時を決めるのがいいと思います。
(・・、と言いながら最近はテクニカルに傾倒しつつあります・・。)
【テクニカル投資】
テクニカル投資とは簡単に言うと、過去の値動き・チャートから「急激に値を上げすぎ」「急激に値を下げすぎ」を判断し、急激に値を上げた場合は売り、急激に値を下げた場合は買いを行う投資法です。
どちらかというと、短期的な投資を行う際に用いられますが、私は長期投資の際もテクニカルを参考にします。
指標はいくつかあるのですが、ここではRSIとボリジャーバンドを説明します。どちらも自分で計算しなくても、Yahooファイナンスなどで無料で確認できます。
RSI(Relative Strength Index)
RSIは、ある期間の「下落した日の値幅の平均」と「上昇した日の値幅の平均」の比から算出している値です。次の日経平均株価グラフの下段にある青い線がそうです。
簡単に言うと、「80に近づくと売りサイン、20に近づくと買いサイン」です。
ボリジャーバンド
ボリジャーバンドは確率的計算(ここでは詳しい説明は避けますが、移動平均からの標準偏差より算出しています。)により「予想される値幅」です。次の日経平均株価グラフでは、上のグラフにある灰色の二本の線です。
約95%の確率で、株価はこの二つの線の間で推移します。
つまり、株価がこの二つの線の間からはみ出してしてしまう事は、確率的には異常事態なのです。
上にはみ出した場合は売りサイン、下にはみ出した場合は買いサインです。
日経平均株価(6ヶ月)
しかし、どちらの手法も、好材料による急激な変化の際には追従できないので、あくまでも参考として活用してください。
【ファンダメンタル投資】
テクニカル投資は株価の「値動き」に着目しているのに対し、ファンダメンタル投資は「企業の財務体質」に着目します。財務体質より、指標を算出し、その値を元に割安か、割高かを判断します。
ファンダメンタルの指標は、どちらかと言えば長期的な投資の際に用いられます。
ここでは、PER、PBR、ROEについて説明します。これも、自分で計算しなくても、日経ネットで無料で見れます。
PER(株価収益率)
PERとは、一株あたりの収益に対して、株価が何倍まで買われているかを示します。値が低いほうがいいです。(理想は10倍以下)
一株あたりの利益が100円で、株価が1000円ならば「PERは10倍」といいます。
一般にはPERは同業他社と比較します。
同じ業種の会社で、PER、株価が下記のような会社があったとします。
社名 |
PER |
株価 |
A社 |
10倍 |
200円 |
B社 |
9倍 |
1000円 |
C社 |
13倍 |
500円 |
この場合、割安なのはPERが一番低いB社ということになります。(実際の株価の額面自体で比較しないように!)
PBR(株価純資産倍率)
PBRは、一株あたりの純資産より計算します。値が低いほうがいいです。(理想は1.0倍以下)
純資産とは、その会社の持っている資産で、会社が倒産した際は、株主で分配することができます。
たとえば、株価が1000円で、PBRが0.5倍の会社が倒産するとします。PBRが0.5倍ということは、一株あたりの純資産と比べて、株価が半額しかないということになり、2000円を受け取ることができます。つまり、PBRによる理論株価は2000円であるために、現在の1000円という株価は割安だったと判断できます。
ROE(株主資本利益率)
ROEは、株主から集めた資本をどれだけ有効に活用しているかを表したものです。値は高いほうがいいです。(理想は10%以上)
少しでも利益率の高い会社に投資することが重要です。
私は長期投資の際の銘柄選定の指標として下記を目安としています。
PER:同業他社と比べて値を判断(目安は15倍以下)
PBR:1.0倍以下
ROE:15倍以上
4.「損切りの重要性」
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